奨学金は“借金”です!計画的なご利用をおすすめします。

奨学金をどこで借りるか?

経済的余裕のない学生奨学金というのは、大学への進学を希望しているものの経済的余裕がない学生を対象に、教育資金を貸し出す制度です。

奨学金には、国や地方自治体(都道府県、市区町村)が行っている公的なものと民間が行っているものがあります。
国の奨学金の代表的なものだと「日本学生支援機構」、民間の奨学金には「民間育英団体奨学金」や「新聞奨学金」などがあります。

奨学金には、返還しなくていいものと返還が必要なもの、返還が必要にしても無利子のものと利子が付くものとに分かれています。
返還しなくていい奨学金は利用条件が厳しく、相当な学力がないと給付されません。

それに比べて、返還が必要な奨学金は利用条件がゆるいので、大半の人は返還が必要な奨学金を借りることになります。
この場合の奨学金は“借金”ですから、教育ローンとの差があまりありません。返還型の奨学金を利用する場合は、教育ローンについても検討してみてください。

給付型奨学金制度のある大学

給付型の奨学金制度を設けている大学には、東京大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、電気通信大学、早稲田大学、慶應義塾大学、青山学院大学、学習院大学、中央大学などがあります。

芸術関係の大学だと、武蔵野美術大学、女子美術大学、国立音楽大学、東京音楽大学などにも独自の給付型の奨学金制度があります。これらの大学は学力以外に、美術や音楽に関する才能の認定試験が実施されます。

また、財団法人岩国育英財団や公益財団法人神奈川新聞厚生文化事業団のように、企業や財団法人の中にも、給付型の奨学金制度を設けているところがあります。

学業が優秀な生徒に限られるなど利用条件は厳しいものの、給付型の奨学金は返還する必要がありませんから、成績の良い人はまず、給付型の奨学金を申請しましょう。

教育ローンとの違い

奨学金には、大学を卒業後に返還しなくていいものと返さなくてはいけないものがあります。

後者は、教育ローンとよく似ています。教育ローンと奨学金の違いですが、教育ローンを組むのは保護者となりますが、奨学金の場合は学生本人の借金となります。

学生が払えなくなった場合は、保証人もしくは連帯保証人になっている保護者に支払いの義務が生じますが、基本的に学生本人が働いて返すというものです。

金利が低い(年2.05%)のは国の教育ローンですが、上限が350万円までとなっています。日本学生支援機構との併用も可能ですから、利用する際の候補に入れてください。

また、民間の金融機関でも教育ローンを扱っています。国の教育ローンよりは借りやすいですが、金利が高くなります。
しかし、奨学金の審査に落ちたり、お金が必要な時に間に合わなかったりした場合は、教育ローンを考えてみた方がいいかもしれません。

ただ、注意点としては、奨学金の場合は、在学中に返還する必要がありませんが、通常の教育ローンは借りた翌月から返済がスタートします。

家庭に余裕がないから教育資金を借りることを考えると、生活への影響が心配されます。

奨学金を借りる時の注意点

数百万円の奨学金を働きながら返していくのは、容易なことではありません。

一番怖いのは、就職できないことです。実家から通っている場合や頼れる親戚などがある場合はいいですけど、一人暮らしだったりすると返済不能に陥ります。

ただ、そうなる前に、奨学金の減額制度や支払い期間の延長制度がありますから、そのような制度があることを覚えておいてください。

払えないままに放置しておくと利子がかさんだり、奨学金の滞納につながります。
奨学金を長い間滞納すると、支払いの督促状が届き、強制執行により財産を差し押さえられます。さらに、奨学金を滞納したという情報が個人信用情報機関に登録されて、クレジットカードが作れなくなるようなことがあります。

奨学金は給付型でない場合は返還しなければならず、借金となります。
返還できなければ、ほかのローンが組めなくなるおそれがありますから、くれぐれも返す時のことを考えて借りるようにしてください。